紋別市民さん作
ベルゲブラスター
1:72scale
使用キット : ガンブラスター
・制作コメント
ガンブラスター発売直後、砲身の改造をやろうとして失敗、回転砲を含む全ての銃身を潰してしまい、しばらく放置していましたが、戦車回収用のパーツを模型店で購入。
輸送を主とするグスタフとの違いを考え、WW2当時のドイツ軍戦車回収車風に製作してみました。
改造点
黄金砲があった背部にそれらしくジャンクパーツを乗せ、隙間を埋める。
黄金砲駆動軸、前足ポリキャップにミシンのボビンを接着し、ワイヤーリール風に顎下に駐鋤(ちゅうじょ。牽引作業中胴体を固定させる為の装置)を追加、
牽引用クレーンを艦艇模型から流用し、それらしくデコレート
背中に作業用コクピット増設、ブロックスの物をベースにそれらしくジャンクパーツ接着
脚部ガート等、一部別ジャンクパーツを接着。(無くしたパーツの代用)
塗装
本体はガンダムカラー(多分)のグリーン、カウリングはダークイエロー。
爪とトゲはブラス(メタルカラー) クレーンは焼鉄色、駐鋤は銀色の上からハルレッド。
ウエザリング
本体
ウエザリングカラーマッドを下回りを中心に塗り付け、混色したエナメル塗料(薄く黒ずんだ謎色)をエアブラシで塗り付け、
更につや消しクリアーで艶を止めて完成
駐鋤
ウエザリングカラーサビ色&マッドで強めにウエザリング。
その後、目立つ塗り残し部分に誤魔化しの塗装(爆
・オリジナル設定
回収部隊保有のグスタフは輸送力に問題は無かったが、擱坐した重量級ゾイドを回収するには牽引力不足で、
複数機がまとまって前線で行動しても自殺行為といえるほど時間が掛かり、事実上不可能となっていた。
そこで、定期検診で砲身を下ろしたガンブラスターを牽引に代用した所、劇的に回収効率がアップし、
それ以降破損した機体を中心に改造されるようになり、非公式ながら重量ゾイド装備部隊では数機装備するようになった。
多くの機体が現地工廠で改造される為決まった形式や名称は無く、総称として「ベルゲブラスター」と呼ばれる事が多い
〜主催者かすかびーとコメント〜
毎度ユニークな仕様の作品を送り出してくださる紋別市民さん。今回は戦闘不能機の回収専用ゾイドです。
私はミリタリー系の知識が全然ないので、紋別市民さんのように多くの引き出しをお持ちの方が羨ましい限りです。
背中のウインチ装置(?)やフロントの大型シャベル等キットに違和感無く装備されているので、この状態で店頭に並んでいてもおかしくない感じですよね。
前足のボビンは引き上げ様のサブウインチでしょうか、スケールも丁度良いし(肉薄の)金属パーツを
使用することによって模型としての精密感が格段に上がっていると思います。アイデアも抜群です。
但し残念だったのは一目見てボビンだと気付いてしまったことです(私が手芸屋通いしているせいかもしれませんがw
流用パーツというのは作品に設置したときに、如何に元ネタがバレないかというのが重要だと思います。
この場合ですとボビンをそのままポン付けにせず、もう少しディテを追加したりカラーリング乃至は
表面処理に工夫をされたほうが益々良いものになったのではないかと思います。
そうそう手芸屋はモデリングマテリアルの宝庫ですから皆さんも是非見に行ってみてください。
さてウェザリングに関してですが、毎度手馴れていてササっと塗られた感じは見ていてとても安心感があります。
ただ個人的にはその「安心感」をぶち壊すくらい冒険してみて欲しいなと!(前回とちょっとコメントかぶってますけど
紋別市民さんのゾイドモデリングにおけるアグレッシブな姿勢はいつもとても感心しているのですが、
ウェザリングに関しては1作品ごとにもっと時間をかけて常に探究心を持って塗装されれば技術的にもどんどん向上する筈です。
例えば、1作品のウェザリングに今の10倍時間をかければ、2倍リアルな作品が出来上がると思います。
たかが2倍のクオリティーのために10倍もの時間を!?と感じますでしょうか?
当然ただゆっくり塗れば良いと言うわけではありません。むしろ塗る時間よりも観察したりイメージする時間です。
それから撮影にも凝ってみては如何でしょうか。せっかくレベルの高い作品です。背景紙や照明効果によって
見栄えが全く変わってきますから...現状の写真では非常に口惜しく感じます。
モデリング(撮影も含めて)は満足してしまったらそこで成長が止まってしまいます。キーワードは「模索」ですよ!
皆さんは如何思われますでしょうか ^^ 初心者の方にとってみればこのコメントは非常に厳しいものと感じるかもしれませんね。
何しろ紋別市民さんは既に上級であることを前提に、さらに秘められたポテンシャルを引き出して欲しくてこのようなコメントを書いております。
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