もりたくさん作

RHI-03S コマンドウルフ 高機動狙撃型

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使用キット : GZ-003 コマンドウルフLC

  

<機体設定>

全長:14.7m 全高:8.4m 全幅:5.5m 全備重量:48.9t 最高速度:190km/h

武装:パノーバーAZ95mmマグネッサーライフル×1 マクサーECM内蔵全天候型高精度レーダー×1

バイトファング×1 ストライククロー×4 スモークディスチャージャー×2

 

ゾイド星の険しい中央山脈での国境警備・支援攻撃に特化したへリック共和国側戦闘機械獣。

格闘性能は重視されておらず、高速戦闘より足場の悪い山岳地帯向けに瞬発力を重視したローギヤード・高パワーレート化されたサーボモーターに交換、

コスト低減・軽量化の為に一部の装甲・武装の簡素化など、局地戦闘向けの改造が施されている。

主に夜間戦闘時、接近する敵性機体に安易に捕捉される事無く狙撃する事をコンセプトとしており、主武装のライフルは弾丸の射出にマグネッサーシステムを応用したタイプを採用、

火薬を用いない事で、発光や発射音が発生しない無音・無反動攻撃が可能となる他、高精度レーダーとの連動により量産機体向け攻撃システムとしては驚異的な命中率を誇る。

本機体はキャノピーをデュアルカメラ内蔵の装甲式としているが、これはゾイド星独特の金属質な木々による純正偏光ガラスの傷防止の為である。

 

<工作>

アゴと尻尾の可動範囲拡大・脚部装甲の一部除去・AC用ウェポンユニットの砲身加工・装甲キャノピー化・スプリングとナットでディテールアップを施し、コクピット内に電飾を施しました。

当然、パイロットのおっさんはリストラになりますが;^^電力供給は、ディスプレイ用も考慮し、腹下から端子接続式で電力供給しています。ディスプレイベースは今後、製作します;^^

 

<塗装>

事前準備としてスムーズな歩行ギミックを考慮し、駆動シャフトのみマスキングをした後サフを吹き、どう見てもマフラーに見えるスモークディスチャージャーは

先端を短く切ってライターで炙った筆で、溶きパテを叩きつける感じで焼け錆びたエキマニ風に仕上げておきます。

■ パーツ全体にベースグレー(ラッカー塗料)をベタ塗り。

■ ボディは2種類に調色したブラウン(アクリル塗料)&スモークシャドー(ラッカー塗料)。

■ 脚部は2種類に調色したダークグレー(アクリル塗料)でグラデーション。

■ 装甲・レールガン・レドームは3種類に調色したグリーン(アクリル塗料)でグラデーション。

■ ディスチャージャーのパイピング等はスーパーシルバー(ラッカー塗料)でアクセント。

 

<ウェザリング>

一度、ラッカークリアでコートを行い、墨入れはエナメル塗料の艶消しブラックを流し込み、ラッカークリアでコート。

ウォッシングは、エナメルの艶消しブラックと艶消しブラウンを7:3で混ぜたもので水垢っぽさと泥っぽさを表現。

装甲のエッジは、ゾイド星の金属質な木々に接触した感じをイメージしてヤスリでガリっと。

尚、サフ後の塗装前にマスキングゾル改を塗布し、ウェザリング直前に“端っこだけ”爪楊枝等でめくり、

周辺にアクリル塗料とパステルの粉末を適当に混ぜたサビっぽい茶色を筆塗りすることで、内側から発生したサビによる塗装の剥離を表現。

ハゲチョロ表現は機体コンセプトを意識してあまりハデには行なわず、パステルとエナメルの土色調色塗料をドライブラシ、TOPコートを吹いて出来上がりです。

 

<コメント>

コンセプトは『質実剛健』。余計な飾りが無い量産機体に燃えます(笑)

さて、人生でウェザリング3作目となる今回のワンちゃんは随分時間が掛りました(^ω^;)

お正月を利用するも、家族や友人とのお酒の付き合い(誘惑)が私を悩ませます(自爆)

さて、コマンドウルフは標準で素晴らしいプロポーションを持っているので、下手にシルエットを変えると危険です(技術も無いし)。

ですので、地味にディティールアップのみを行い、当コンペの趣旨でありますウェザリングについて、マスキングゾル使用・ヤスリでダメージ表現という実験をしてみました。

ゾルを使用しての浮きサビは成功したと考察し、大型機体や岩場に隠れて 陰湿(笑)に狙撃を行なうのがコンセプトですので、ヤスリダメージもあまり派手には傷物にしておりません。

サーボモーター(キャップ)も、暗緑色のカラーリングにGZキャップはアクセントになると感じましたので、今回は塗装せずに墨入れと汚しのみで対処しました。

前回のシンカーでは半泣きになりながら(笑)の作業でしたが、初心に帰り陸戦型機体である今回のワンちゃんは

小学生当時から好きな機体ですので、今回はちょっと感情移入しながら楽しんで作る事が出来ました☆

尚、脚部泥汚れのウェザリングにはTVアニメ『Wolf`s Rain』のEDアニメーションを参考にしたのは秘密です。ウチの犬は走ってくれませんので(笑)

 

 

〜主催者かすかびーとコメント〜

こう来るとは!

キャノピーの改造によりだいぶイメージの変わったコマンドウルフになりましたよね。

どのような経緯でこの改造案が思い浮かんだのでしょうか…

仕上がりもごく自然で、メーカーの改造オプションですといっても通用するくらいの完成度です。

ご本人も掲示板で仰られていましたように、ライガーゼロのキャノピーに似ている形状なので益々このように自然な仕上がりに感じるのかもしれません。

細かい事を指摘しますと、せっかくの見せ場である新造パーツですからしっかりとエッジを立ててやれば模型としての精度が格段に向上しシャープなイメージにすることが出来ると思います。

エッジ出しは、多めにパテを盛って平ヤスリなどで整面していく方法が一般的です。

また装甲各部に設置されているボルトディティールもミリタリーカラーと相まって非常に纏まりがあり良いアクセントになってますよね。

アクセントといえば、ディスチャージャーやダンパーシャフトが美しいシルバーでフィニッシュされている辺りもメリハリがあって良いと思います。

ところでキャノピーの色は通常のゾイダーであればボディー同色にしそうなものですが、敢えて異なる色をチョイスしているあたりは

車好きさんのセンスかな?などと、同じ車好きとして感じたのですけれど如何でしょうか?w (走り屋独特のボンネットのみ異なるカラーにするセンスみたいな

ウェザリングも高機動狙撃型らしくあまり派手なダメージをつけず適度な擦り傷を、それから高速で何かが装甲にぶち当たって出来たような傷(塗装剥げ)など

しっかり設定を踏まえての汚し方になっており説得力がありますよ。

またマスキングゾルをこのような方法で使用されるのも斬新でとても参考になりました。

改造・カラーリング共に総合的に非常にレベルの高い作品です。

 

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