もりたくさん作

RZ-052R PHOTON-BLUSTER (フォトンブラスター)

1:72scale

使用キット : RZ-052ガンブラスター

 

 

<機体解説>

ゼネバス帝国軍の『セイスモサウルス』によって、壊滅的な打撃を受けたヘリック共和国軍は、各地でゲリラ戦を展開。

補給ルートの確保が出来ず、損傷・疲弊したゾイドの修理や休息も難しくなっていた。

本機体『フォトンブラスター』もその一例で、消耗した砲身が交換不可能な状況下において、応急的に一部を

試作型光子(フォトン)兵装(ホギス45mm撤甲レーザーバルカン、マクサー120mmプラズマキャノン、ステルン35mmハイブリッドビームガン)に換装している。

ガンブラスターが苦手としていた近距離攻撃能力は改善したが、最大の強みである長距離攻撃能力が低下してしまい、結果的に中途半端な性能となってしまった。

2頭のフォトンブラスターと、3頭のゴルヘックスT-NR・S1から編成された中隊で東方大陸への撤退作戦の一つを援護したが、部隊は全滅。パイロット達は東方大陸の大地を踏み締める事は無かった。

 

<工作内容>

■ コクピットハッチの両端を肉薄化・ボディプロテクターの前側接続ピンと補強リブを削って、標準の妙な隙間を解消。

■ プロテクターは、潰れていたラインモールドを埋め込み、合わせ目消し。規格に合わせたハードポイント(他機の武装が装着可能)とステップ(真鍮棒)を追加。

アンテナ・溶接跡(エポパテ)と補強リブ(伸ばしランナー)を表現。また、一部をプラ板とパテでワイド化。

■ ボディパーツのプロテクター後部装着穴上部を削り、後ハメ加工。物資積載用ラッチを追加。また、後部エンジン(標準2気筒)のプラグコードの本数を追加し、4気筒化(笑)

■ サーチライトは、フジミ模型の『AE86カローラレビン』で余ったシビエのフォグランプをベースに。レンズはHアイズを装着。スモークディスチャージャーはプラパイプとプラ板でスクラッチ。

■ 各パーツのヒケ.パーティングラインを鑑賞に耐えれる範囲で処理。

■ 脚部前面をパテとプラ板で平面化した後、追加装甲を装着。

■ 各部に半田ごてとニッパーを使用して被弾表現を。この時、ニッパーでえぐった部分には、接着剤を塗布後にランナーの切断面で表面を叩いてやると、波々した感じになって面白いです。お試しください。

■ ギヤボックスを自作し、連動ギミックを追加。ガトリングガンはコトブキヤのAC用パーツ、その他はプラパイプとプラ棒でスクラッチ(ノーマルへ交換可能)。

■ 頭部3Dレーダーアンテナを削って、オシャレに。各部にディテールアップパーツ(プラ板含む)を接着(一部、真鍮棒で補強)。

■ 武装を開口。武装と脚部の一部の肉抜き穴を埋め込み。

■ 装甲の一部を、瞬間接着剤を使用して経年劣化で荒れた金属面を表現。錆が発生しそうな部分にマスキングゾルを塗布。

 

<塗装内容>

■ プロテクターは、鋳造表現を狙って溶きパテで。やり方及び応用は、拙作のコマンドウルフのパイピングを参照されたし。

■ プロテクター以外、1200番のサフを吹いて下地処理。

■ 機関部の集中している部分を中心にRLMブラックグレーを吹きつけ。

■ 武装(砲身)以外、ハルレッドでベース塗装。

■ 以降、下地のハルレッドを生かすように、数種類に調色したデザートカラーを塗装。

■ フレームとシールドホーンは、ジャーマングレー+カッパー(少々)を吹いた後に、フラットブラックを吹きつけ。

■ 武装は、ジャーマングレーをベースに適当に調色したもので塗装。

■ 本塗装は、”上から下へ”を意識しながら吹きました。あまり違いは解りませんが(笑)

■ 後部エンジンは、ガンメタルで下地塗装後に、薄めたクロームシルバーを筆塗り。シリンダーヘッドから滲んだオイルが表現できました。

■ ジェリカン・各種バッグ等の装備品は、スカイグレイ+濃緑色(陸上自衛隊)を筆塗り。ベルトは、フラットブラウンを爪楊枝塗り(爆)

■ 追加連動ギミックのギヤは、材質に因りバンパープライマーですら定着不可能(;・´ω`・)

 

<ウェザリング>

■ 光学兵器.実弾兵器による被弾を分けながら、実弾(歩兵のロケット砲w)による被弾跡周辺にはデザインナイフで飛び散った破片による傷を。

■ “装甲のエッジだけじゃなく、平面部にもサビは発生する”事を意識しています。

■ 自然な感じ(スケール感)を意識し、各パネルのエッジにヤスリでダメージ表現。マスキングゾルを端だけめくり、双方に適当調色のサビ色(エナメル塗料)を筆塗り。

■ エナメル塗料の明灰白色+フラットブラウン+フラットブラック(ごく少量)で、ウォッシング。

■ フラットアースでドライブラシ後、フラットブラウンで墨入れ。

■ 剥げチョロは、チタンシルバーを塗った後にサビ色を乗せる感じで。

■ 整備が行き届いていないという作品の設定上、関節や駆動部にオイル漏れを表現。

■ ウェザリングマスターとパステルを使って土汚れを表現。その後、つや消しクリアでフィニッシュ。

 

<コメント>

今回は、人生初の連動ギミック追加をメインに。未経験な改造・失敗の可能性を考えると

中々踏ん切りが付かなかったのですが、掲示板やチャットで皆さんに勇気を頂き、頑張ってみました。

やはり、実際の作業は凄く地味な上にバックラッシュ調整がシビアで、もう二度とやりたくないです(笑)

塗装については、アクリル塗料の上にラッカーを吹くとダメ!みたいな事を雑誌で読んだのですが、全然平気でした★溶剤の希釈率にも因るのかしら。

しかし、機体色がブラウン系(サンド系)のウェザリングは難しいですね!コレ、凄く悩みました。

戦車のイメージで地味に色分けすると、メリハリが付き難いですので、結局無難にするしか無かったです。

なので、各部のホワイトで無理やりアクセントを付けてみたり(;^ω^)

今回は、足元の土汚れは最小限に抑えてあります。これは、表面処理にて行った”経年劣化した装甲表面”を見て頂きたかったからです。

当初は、首のダンパーも別部品で作るつもりが・・・入り組んでいる部分だったので結局は手をつけずに終わりました。

まぁ、形状から放熱パイプと見えなくも無いので納得してます(笑)

え〜・・・真っ白に燃え尽きました(笑) 次回作では息抜きのつもりで、ユルユルな作品を投稿させていただきます(^ω^;)ヾ

最後に、遊び心でゴルヘックスT-NR・S1の僚機として本機体と絡ませるのを了承頂いた中華鍋さんに感謝!

 

 

〜主催者かすかびーとコメント〜

私かすかびーとのモットーでもあります「当たり前のことを繰り返すと、特別な存在になる」が、まさに当てはまる

いわば"地味な作業の集大成!"ですよこのフォトンブラスターわッvv

ZAOD大阪オフで現物を拝見させて頂いた作品なのですが、集まった作品の中でも圧倒的な存在感がありました。

私はこの作品に描き込まれた汚れの一つ一つに物凄い情熱を感じまして、果たして今後もりたくさんの手によって

これに勝るウェザリングゾイドがこの世に生を受けることはあるのでしょうか…と思ってしまうくらいに。。

ご本人おっしゃる「真っ白に完全燃焼した」という言葉...痛いほどに伝わってきました。もっとスゲーの早く作って?(とプレッシャーをかけておくw

追加ギミックや追加エンジン、それから真鍮部品を使った手すりや勿論プラ板で作ったらしき装甲板など雰囲気抜群な見所多い作品ですが、

何気に私が最も気に入った改造は、目の上の装甲モール部分など、数ミリパテ盛り⇒削り込みの作業によって鉄板叩き出しのような(?)造形になっているところ。。

実際兵器ならば叩き出しはおろか、プレスや鋳造であっても無意味にそのような費用の掛かる工程はしないでしょうけれどw

まぁ言ってしまえばハシリ車が好きなもりたくさんならではの独自アイデアだったのでしょう♪こゆの好きですね。(てかニクイw

それからマスキングゾルって良いですね、皮膜が弱いので今まで使わず嫌いでしたがここまで良い浮き錆を表現できるなら使ってみようかしら♪

まぁ取り敢えずね大丈夫!首のサス&ダンパーは放熱パイプには見えませんからwww

大作のご投稿有難う御座いました〜。

 

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