もりたくさん作
EMZ−19B シンカー Mk-U(インターセプター)
1:72scale
使用キット :EZ−032 シンカー
〜制作コメント〜
今回は、全てラッカー塗料で塗装しました。
まず、ゼネバスシルバーと言われるボディ塗装ですが、チタン合金をイメージして調色。
ベースはスーパーシルバーとRML66ブラックグレーを4:1で混ぜたものを吹きます。
乾燥後、シャバシャバに薄めたスーパーシルバーを振り掛けるようにして様子を見ながら吹き付けて完成。
次に、ゼネバスレッド。これは苦労した部分でありまして、作成当時はゼネバスメモリアルボックスの発売前でしたので幼少の頃の記憶を頼りに作りました。
内容は、マルーン(80%)+ダークイエロー(5%)+ダークグレー(5%)です。記憶通りのゼネバスレッドを完成させるのに、10回くらい作り直しました^^;
あと、細かい部分ですがロケットブースターのノズルを社外品に交換し、しっぽ付け根のサーボモーター(キャップ)の代わりに同じくノズルを追加しております。
ロケットブースターは広義では切り離し前提の装備なのでそのままですが、本体内蔵側はノズルにクリヤーブルーとクリヤーレッドでグラデーションを付けてチタンの焼けに挑戦しましたが・・・ダメダメですorz
また、コクピットのクリアパーツをクリヤーレッドで塗装してみましたが殆ど真っ黒けな赤になってしまい、蛍光灯をかざしても透過しません。解っていましたが失敗です。
その他の工作は、しっぽの肉抜き穴埋め及びマグネッサーウィング裏の一部をプラ板等で埋め、ボディ下部のコクピット両脇にあったハードポイント(初期大型ゾイドの武装規格)を切断。
代わりに、ティアーズドロップ型のパーツをソナーとしてスムージング装着しております。
また、コクピット両脇の加速ビーム砲はモールドがダルく、代わりに真鍮パイプを埋め込むことで表現してみました。
全ての工作が終わりましたら部分的にスモークを吹いてグラデーション。エンジンノズル周辺を意識的に濃くすることで、焦げた感じを出してみました。
その後、ガンダムマーカーで墨入れを行い、ラッカークリアでコート。更に、水垢の表現の為シャバシャバに薄めたエナメルブラックでウォッシング。
この際、拭き取り時に部分的に強くこする事で下地のラッカークリアを剥げさせ、日焼けした装甲を表現します。
再度、ラッカークリアでコートを行い、パステルを溶いたものを例によってサビの表現に。単調なシンカーのモールドとは言え、比較的入り組んだ部分に意識的にサビさせました。
この点の参考は愛車です。旧車に乗ってて良かっ・・た ・・・(つд`)゜。
最後に、デカールを貼り付けて仕上げのクリアを吹いて完成です。
〜オリジナル設定〜
ZAC2041年。バレシア基地陥落後に暗黒大陸へと脱出したゼネバス帝国軍が再びバレシア湾に舞い戻ってきた。
暗黒軍の技術・物資・ゾイドの援助により、ウォディック、ディメトロドンを始めとする帝国軍新型ゾイド部隊は共和国軍沿岸警備隊を撃破。
新型ゾイド配備の例に洩れず、それまでの"純"ゼネバスゾイドの一部も暗黒軍との協力によって強化されている機体も存在した。
本機体『EMZ-19B シンカー Mk-U(インターセプター)』は運用範囲の広さから既に完成の域に達しているとは言え、ロケットブースターの
燃料切れに伴うマグネッサーウィングのみの飛行速度が劣悪であったノーマルシンカーを、対プテラス・サラマンダーを念頭に改修された機体である。
暗黒軍純正小型ゾイド用サーボモーター、ロケットブースターの出力アップ及び機体側のベクターノズル装備のターボファンエンジンにより、最高速度はM3.2をマーク。
また、重爆撃機サラマンダーの高高度飛行に対しても対応可能であるため、主に迎撃機(インターセプター)として運用される。
ただし、基本設計が古い上に小型ゾイドとしてはコストが割高、来るべきデスザウラーのロールアウトも近く、僅か7機が配備されているに過ぎない。
その内の1機は、彼の『ゴードンターン』でその名を轟かせたゴードン少佐(大尉より昇進w)の愛機となっている。
〜主催者かすかびーとコメント〜
水陸両用キマシタ!しかも今旬なゼネバスカラーですか。
思うにシルバーカラーの機体をウェザリングするのはただでさえも難しく、さらに水陸両用ですからね...
飛行すれば水滴は後方へ、でも停止状態ならば下方へ流れ落ちる。一体どうやって汚せば良いのか?
きっと色々悩まされながら塗装したのではないでしょうか。。仕上がりからその辺りの努力が窺えます。
さてウェザリングのほうですが上面の水垢汚れが非常にリアルですね。下面はもっと派手に汚しても良かったかもしれませんよ。
水中戦を交えれば海底の岩や金属植物を掠め多くの傷や凹みが生じると思います。そんなところまで考えて汚せばさらにに臨場感が増すと思います。
また改造では誰しもが増設された大型バーニアに注目するのではないかと思いますが、私はコックピット脇のビーム砲がとても好きです。
一目見て分かる大胆改造も大切ですが、作品全体の精巧さを潜在的に高める細かい改造はリアルを追及するうえで重要です。
それから、もりたくさんの秘められたポテンシャルを引き出すために一つだけ提案させて頂きます。
リヤの大型ダクト、このようなディティールはウェザリングをする上で大変有効なアピールポイントになります。
お手軽にウェザリングを楽しむだけならキットのパーツを汚すだけでも良いでしょう。
でもさらなるステップを目指すならば「見せ場」のパーツに拘ってプラ板で新造するなどして本物らしさを追求してみると新たな領域へ進入することが出来ますよ!
ご本人、もう水陸両用は懲り懲りと仰っていますがw これを機に水陸両用マスターを目指してみては如何でしょうか。
※ブラウザで戻って下さい