のせさん作
ヌ ケ ガ ラ
1:72scale
使用キット : コマンドウルフLC・モルガ
〜ストーリー〜
森の中に佇むモルガの屍、その傍を颯爽と駆け抜けるコマンドウルフ 過去に行われた戦闘で
駆動系を打ち抜かれ動力を失い、身動きの取れないまま命を 落とした非力な量産機
しかしその屈強な兜は自らの命と引き換えに、主人を最後まで守り抜いたのだ
時間が過ぎ、雨風に曝された金属はゆっくりと風化してゆく コマンドウルフが屍を飛び越える・・・
〜設定〜
ウェザリングの意味を辞書で調べたら「風化」とあったので愛するモルガを風化させてみることにしました。
モルガが命を落としてから、かなりの時間が経っていることをウェザリングによって表現しています。
〜制作〜
コマンドウルフ・・・LCをそのままアーバイン仕様に塗装しました。
基本塗装は全てラッカー塗料です。肩はマスキングで塗り分け、ライフルとディスチャージャーは金属パーツを使用してディテールアップ。
ウェザリングは全てエナメル塗料にて。 黒でスミ入れ、ウォッシングにはフラットアースとデザートイエロー、ドライブラシはニュートラルグレーを使用。
設定色に塗るのは初めてだったのですが、カッコいいですねアーバイン(笑)
下地処理をもっとしっかりやっていればもう少し完成度も変わっていたかもしれないです(・ω・;)
モルガ・・・背景の一部として制作しました。が、今回の影の主役です。
いつものように合わせ目を消し、後ハメ加工を行います。今までのモルガと違うのはバーニアを切断し別パーツ化したトコです。
このおかげでバーニア内側の合わせ目もキレイに消せました。 そしてラッカーパテで下地を荒らし、塗装を施していきます。
主に使用したのはタミヤのアクリルです。
濃い部分(胴体、顎)はオリーブドラブをメインに、白い部分(頭部、尻尾)はRLMグレイをベースにアルビノ塗装(勝手にネーミングw)。
やっぱりモルガには艶消しアクリルのざらつきが似合いますね♪
次にウェザリングです。
まずはフラットアースで全体にウォッシングを施します。
ちなみに今回はウォッシングするとき、エナメル溶剤の代わりにZIPPOオイルを使用してみました。
こっちの方が乾きが速く、乾燥時間を短縮できます。
錆の表現ですが、重力の方向を意識して右側から左側に筆を流していきます。
まずフラットアースを実際に色を残したいトコより少し広い範囲に乗せ、乾いたらシンナーをしみこませた綿棒で拭き取ります。
もちろん拭き取る時も同様に綿棒を右から左へ流します。
次にフラットブラウンを控えめに乗せていきます。
今度は完全には拭き取らず、 目には見えない塗膜の段差を慣らすイメージで綿棒で軽く叩いていきます。
実際にこんな錆び方をするかは別にして、少し大袈裟かな?って思うくらいの方が模型としては「リアル」になるように思います。
制作途中、かすかびーとさんに泥んこ具合のアドバイスを頂いたので左半身を念入りに泥ウェザリングしました。
このおかげでモルガがかなり地面に馴染みました。本当に感謝!!
車輪が吹き飛んでいるという設定なので、ジャンクパーツを貼りつけて内部メカを表現。
胴体の破損部分にはセミグロスブラック(アクリル)とスーパーメタリックのクロムシルバー(ラッカー)を交互に吹き付けます。
ラッカーによるアクリル塗膜への侵食が心配でしたが、注意して薄吹きすれば問題ありませんでした。
ジオラマベース ホームセンターで購入した断熱材を20×20センチに切り出し、その上にまた断熱材で山の形をつくりおおまかな土台を作ります。
その上から木工ボンドの水溶液に溶かした石膏をベース全体に広げます。
さらに、水の量を減らし堅めに溶いた石膏をその上にランダムに並べていきました。
最初に広げた石膏が接着剤の役割を果たし、ゴツゴツとした地表が出来上がります。
このとき、モルガが吹き飛ばされて出来たであろう盛り上がりや、コマ犬の着地による泥跳ねもヘラや爪楊枝で形作ります。
次に塗装ですが、全体の下地はエアブラシで、大まかな色分けから細かい表情付けは筆で行いました。
石膏は白いですから、塗り残しがあると大変です。下地の段階でしっかり塗りつぶすよう心がけました。
塗料は5〜6色の茶色いアクリルを使用。 樹木は、鉄道模型用の市販品にスポンジパウダーをまぶして制作。
そのままだとスカスカした印象になるのでライケンでボリュームアップしています。塗装はエアブラシを使って3種類の緑でグラデーション。
最後にあらかじめ切っておいたコルクシートをベースに張り付けて出来上がり♪
地面にも植物を植えてやればよかったかな...とちょっぴり反省。。
無可動なコマ犬に少しでも動きを出すために、後脚に真鍮棒をつっかえさせて持ち上げてみました。
「走ってる」っぽさを出したかったのですが見えますか…?^^;
〜制作後コメント〜
ジオラマを作るときのポイントは完成した後の保管場所を考えて作ることですね(笑)
前作はサイズを考えずに作って痛い目に遭ったので、今回はバッチリ棚に収まるサイズに仕上げました。
ゾイドのジオラマ作品はプロ・アマ合わせてもまだ数少ないですが、「生物としての躍動感」と「兵器としての重厚感」を
同時に表現できるのはゾイドしかないと思うので、まだ未体験なゾイダーさんは是非やってみてください♪
〜主催者かすかびーとコメント〜
わっはっはw 以上
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だとさすがに手抜きし過ぎなので一応ちょとコメしときますかw
毎度御覧の通りなので、技術的なことは言う事ナシなのです。
既にこの作風を自分のモノにしているようですし、貫禄すら感じますよね。
しかし正直ジオラマとして見ると、伝えたいことが表現しきれていないかなという気がします。(技術の問題ではありませんよ?
着手する段階で「俺はこれがやりたいんだ!これを伝えたいんだ!」という意志が薄かったんじゃないかなと思うんです。
もしくは、意思があっても表現力がついてこなかったとか。
だってコマンドウルフがモルガを飛び越えようとしているようには見えません(ノ∀`)
リアルで顔を知った凄腕モデラーには辛口になりますがご了承ww
ところで先日のWFオフ会でのせさん自身「かすかびーとさんのモルガと比べて自分のモルガは何かが足りないような気がする」と仰ってましたが
いやいや技術的にはのせさんの方が上をいっていると思います。(ジャンル違いなので比較も困難ですけど
足りないもの・・知りたいですか?
要は上記した"意志"や"表現方法の引き出し"だと思うんです。
のせさんはゾイドモデリングに活用させようとスケールモデルの模型誌を読み漁っているとのことですが、
今ののせさんにはスケールモデル誌を読み漁ることも必要ですが、美仕上ガンプラサイトを巡ることや女性ファッション誌
はたまたインテリア雑誌などを読み漁る突拍子無さが必要かと思われ?
真に受けないで下さいね?覚醒されちゃうと困るから (゚∀。)
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