リッドさん作

生還のランナー

1:72scale

使用キット : シールドライガー(コトブキヤ)

●制作コメント

あのコトブキライガーをココまでボロボロにしてしまう人は、滅多にいないでしょうねぇ。(爆)

そして、自分は、無敵のヒーローよりも、ボロボロでも立ち向かっていく裏方的な役が好きみたいです。

 

●組み立て

ほぼ、コトブキヤライガーそのままです。

組み上げたものを、ニッパー・ペンチでバキバキッ!と、切削したり曲げたりして破口を表現。

空いた穴に、ビニールコードやジャンクパーツのタンクなどをいれて密度を出しています。

工作といえばそれくらいです。  逆に、組み上げる事が大変だったくらいで…。(苦笑)

 

●塗装

今回は、全てタミヤアクリル塗料を使用した筆塗りです。

全てを筆で仕上げるのは、結構久しぶりでした。

基本塗装として、ボディは、調色したブルー(色々混ぜたので、内容覚えてません)で塗装。

メカ素体部分は、「メタルグレイ」に「ニュートラルグレイ」を少量混ぜた物で一色塗装したのみ。

ウェザリングは、ほぼドライブラシです。

前回の「宣車ゾイド」と同様、アルミやグローシルバーで剥げ表現をし、

今回は薄く溶いたフラットホワイトやブラック・ ハルレッドを使って表面汚れの表情に変化をつけてみました。

更に、コッパーで金属の焼けを同様の方法で表現。

他にもカーキやデッキタンなど、かなりの色を重ねてドライブラッシングしました。

 

●ジオラマ

ジオラマベースは、100均で売られているコルクボードを使用しました。

その上に発砲スチロールで地形の土台を作った後、石膏で全体をコーティング。

この時点で石膏に水彩絵の具を混ぜて塗装の手間を省きました。

硬化した後、部分的に岩や砂を散布し、接着剤やジェルを使用して固定。

それらの固着後、デザートイエロー・ブラウン・ニュートラルグレイ等を混色したもので濃淡をつけて完成です。

 

●ストーリー

うっかり油断している所に、遠方射撃を食らっちまった。

右前足は大破。エネルギーパイプは破断し、砲弾の破片で、顔の右半面も大打撃だ。

コントロールパネルの大半はレッドランプ。

しかも、割れたガラスで、俺自身も傷だらけだ。

それでも、オレもコイツも、まだ生きている。コイツは、右後ろ足にも障害があるが、なんとか動けそうだ。

でも、無理をさせるわけには行かない。

「救助にきてもらうしかないか…」  そう思ったとき、とどめを刺すつもりなのか、レーダーが前方からの敵軍の影を捉えた。

相手はまだ見えないが、確実にこちらに向かってきている。  どうする?

オレが考えている間に、傷ついたコイツは、自らの意思で走り出した。

“絶対に、死なせない。”  そんなコイツの声が聞こえた気がした。

 

 

〜ZAOD特派員 もりたく氏コメント〜

この作品、第一回ZAODオフ会で拝見しました★

組み立てるのにやたらと時間が掛かるコトブキヤゾイドを、大胆にも破損表現で攻める・・・。

このアプローチは まさに勇者!えぇ。私にはマネのできない事です。ヘタレでサーセンww

ご本人も仰っている通り、パチ組みに破損表現のみというシンプルな内容ですが、単にウェザリングを楽しむ場合は、こういうのが一番やり易いですね。

無理にしっかり塗装してウェザリングを施すよりも、「初めて模型のウェザリングをしたいな」という方にも参考になる作例だと思います。

ここを 読んでいるウェザリング未経験なあなた!是非、ウェザリングを「や ら な い か」

さてさて。筆塗り+ウェザリングと言うことですが、慣れてくると筆塗りの方が色々な表現ができるんですねぇ。

エアブラシを満足に使えない私ですが、所有している横山宏先生の作品集を読んでいると、筆塗りにも 挑戦したくなってきました。

 

〜主催者かすかびーとコメント〜

やっちゃったぁ (ノ∀`) ってほどに随分と思いきりましたよね!

このような勢いのある作品は他では滅多に見れませんからとても貴重だし、それにインパクト絶大です。

ダメージ表現がなんか生々しくて本当にライガー痛そうだし… ゾイドが息切れしているような臨場感すら感じます。

てゆーかね、ストーリーの最後の一行を読んでマジで涙うるうるしたことは内緒なんだからね!

 

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