ryunoss(龍之洲宿禰)さん作
ゴルヘックス・ザ・ガナー
1:72scale
使用キット : ゴルヘックス+LBゴジュラスMk2の武器ランナーパーツ
〜設定〜
ゴルヘックス改良型のゴルヘックス改に前方警戒能力強化と砲撃戦能力を付与した機体。
反面、通常のゴルヘックス以上に鈍重となっており、近接戦闘能力は極端に低い。
砲撃ユニットは大型ゾイド用のものを小型化、再設計したものを使用している。
また、取り付けには共通規格のアームユニットを用いているため、砲撃用のバスターキャノンのほか、対空戦闘用のガトリング砲などに換装することも容易である。
頭部左側の青いマーキングは部隊識別用のものである。
No.29氏のゴルヘックス改を参考にプロポーションを弄りつつ、歩行などの連動はそのまま残しました。
武装はキャノアーゴルドスを参考に配置。Eタンクは蛇足と感じたので排除しています。
また、バーニア類の置き換えや、パイプをスプリングに置き換えるなどのディティールアップも行っております。
塗装は下地に暗く渋めの色を配しつつ、あまり暗くなりすぎないようにデルタフレーム部分にレーシングホワイト、背びれと右舷レーダーはホワイトに若干グレーを混ぜた色で塗装。
工作が終わったあとにサーフェイサーを吹いてから、下地はアクリル塗料で筆塗り。その上からシャブシャブに薄めたエナメル塗料のブラウンを使って、すみ入れ兼用のウォッシング。
このとき、重力による油垂れなどを考え、ティッシュでのふき取りは上から下へ、と方向を統一することでそれらしい汚さを合わせて演出しています。
何度かウォッシングを繰り返し、それらしく汚れつつディティールもアップしたところで。
その後、シリンダーフリークの義務として、シリンダーモールドを発色の良いエナメル塗料のシルバーで塗装。
シリンダーは建機を見てもいつも磨かれて いるせいかすごくきれいなのを表現。また、背びれとコックピットのクリアパーツはエナメルのクリアーを重ねて、透明感を上げています。
背びれやシリンダーの明るさを明るくすることで、他の部分の汚れを強調しております。
また砂汚れをイメージして脚や機体下部にフラットブラウンとフラットアースでドライブラシを行っています。
〜主催者かすかびーとコメント〜
大変長らくお待たせ致しました!
ゴルヘックスのような草食恐竜型のゾイドは元々機敏に駆け回るような機体ではないのでしょうから、このような重量級の装備がよく似合いますよね。
またその重量過多を補う為に設置されたバーニアの配列がカッコ良い!後方からのアングルで映えるメカは良いですよやっぱり。
さて、今回ryunossさんからは2種類の照明方法で撮影した画像をお送り頂きました。
1〜4枚が白熱球による照明。5〜6枚目が蛍光灯による照明で撮影したものです。
ブラウン系で控えめなウェザリングを施した作品の場合ですと、せっかくの汚れが照明に調和してしまって判別し難くなるという欠点もありますが
雰囲気としては暖かみがあり趣深い写真になりますね。このように1つの作品で照明方法を変えて撮ってみるのも面白いかもしれません。
カラーリングは全体的に落ち着いたトーンで統一してますが、何気に多くの塗り分けがなされており
本来1つのパーツであるにも関わらずあたかも別パーツの組み合わせ?と思わせるような工夫をされていますよね。
マスキングなどによる塗り分けはとても手間が掛かりますが、作品の完成度に大きな影響を及ぼします。
ウェザリングはほどよく腹八分目でフィニッシュしているようです。特にエッジを強調したドライブラシの寸止め具合が絶妙ではありませんかw
控えめな汚れにも関わらずメリハリを感じられるのはやはりクリアパーツ透明度向上処理の効果だと思います。
ゾイダーはあまりクリアパーツを処理されない方が多いように感じるのですが、透明度が高ければ模型としての質が格段に上がりますのでお勧めです。
因みに私の場合は未塗装状態のパーツを#2000程度までペーパー研磨し、その後に3種類ほどのコンパウンドを使用して透明度及び表面精度を上げたりします。
ただそこまでの工作は中々手間が掛かりますので、ryunossさんのようにクリア塗装をして手軽に透明度を上げてみるのも良いでしょう。
それからシリンダーの輝きもナイスです!実際の機械のシリンダーはおそらく#400〜#800程度の鏡面処理を施してあるのではないでしょうか?
その磨かれたシャフトはガスケットに隙間無く密着して可動するわけですから常にそこだけは輝くほど美しい状態であるのです。
逆に言えばシャフトに少しでも傷がつけば油漏れしてダンパーの役目を果たさなくなります。
シリンダーフリークとのことですが、 なかなか良いところに目をつけてらっしゃるぅw
次回は真鍮パイプなどを使用した高精度なシリンダーを自作してみては如何でしょうか!?
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