トゲさん作
モルガ
1:72scale
使用キット : モルガ
今回のテーマは筆塗りです。 エアブラシは全く使っていません。缶スプレーも使っていません。完全筆塗りです。
適当に表面処理したら、サフを吹かないで、ラッカーブラックをペタペタと筆塗り。
薄めに希釈して、数回に分けて塗り、筆ムラにならないようにしますが発色がムラになっても下地なんで気にしません。
その上から捨て色のグレー(余った塗料を混ぜたグレー)をベースに調色したグレーをペタペタ。
なんとなく全体をグレーで塗れたら、今のグレーをベースに、青みを足したグレー、茶色を足したグレー、白を足して明るくしたグレーなどを用意し、塗っていく。
まず全体をムラになるように青みのあるグレーで。次に地面からの照り返しがありそうな、低い部分に茶色を足したグレーであえてムラになるように。
背中とか頭頂部のような高い部分は白を足したグレーでハイライトの様に書き込んでいく。
ところどころ、下地のブラックの塗膜を破壊しながら塗っていくと汚くなって面白いです。
塗料を一度ペーパーパレット(牛乳パックw)に出して、それぞれのグレーをグチャグチャ混ぜたりすると、新しい色ができるので、
それをまた部分的に使ったりして全体がグレー一色であるにもかかわらず、陰影ができるように心がけます。
筆塗りは縦方向を意識しながら塗っていきます。基本塗装が終わったら、水性アクリルつや消しクリアーで全体を筆塗りしてつや消しに。
そしてエナメルのフラットブラック+フラットブラウンでウォッシングの後、フラットブラックでスミ入れ。流れ出た錆はアクリルガッシュ。ハゲチョロはエナメル。
製作期間は二日間。気楽に楽しく作れました。
《なんで筆塗りなのか》
エアーブラシが無くても、缶スプレーが高くて買えなくても、筆塗りでゾイドは塗れるんだよ!という事を知って欲しいから。
「筆塗りは自信が無いし、エアブラシもスプレーも買えないし・・・」と嘆いているそこのあなた!筆塗りでもゾイドにちゃんと塗装ができます!
筆塗りの場合、塗り重ねるごとに時間を置いて完全乾燥させる必要がありますが、薄めに希釈した塗料を数回に分けて塗り重ねれば失敗はありません。
筆塗りにはエアブラシでは出せない味わいがありますので、是非、筆塗りでゾイドに色を塗ってあげてください。
ちなみに、このモルガの基本塗装は、タミヤのコリンスキー平筆一本で塗っていま
す。
〜主催者かすかびーとコメント〜
トゲさん2作目のご投稿有難う御座います!もう凄すぎてコメントすら難しいです^^;
前作の7ヶ月ギガに対して、今回のモルガはうって変わって2日間で完成ですか…
しかも「こうぼうは筆を選ばず」というコトワザの如く平筆1本で(汗
トゲさんの仰るとおりエアブラシや缶スプレーなどなくても、むしろ本当は筆塗りの方がより味のある塗装が出来る!というお手本のような作品です。
意図的に付けた色ムラや筆あとが重要な視覚的情報と化して表情を豊かにしており、それらが全て「リアル」に貢献しているようです。
基本的には1色のグレーですがハイライトや照り返しを考慮して色を調合し、まるで絵画を描くようにキットに塗料を筆でのせていく...
これはパンツァーティーアでお馴染みの横山宏先生による通称ヨ式塗りという技法に近い塗装法のように感じました。
横山宏先生のヨ式塗りをさらに知りたい人は「Ma.k.」「マシーネンクリーガー」などで検索してみて下さい。新たな世界が広がるかもしれませんよ^^
トゲさんこれまた皆さんのお手本となるような良い作品をご投稿頂き有難う御座いました。
ギガとモルガ、全く違った塗装でウナらせて頂きましたがここまで見せて頂くと一体次は・・・と期待してしまうのは私だけではない筈です(爆
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