反ゼネバス派民間用ツインホーン

※電撃ホビー誌2008年10月号作例

modeled by KB

使用キット:ツインホーン

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画像8 クエストクリアー゚・*:.。..。.:*・゜ヽ(・∀・)ノ

 

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■ ストーリー及び設定

「野生ツインホーンの遺伝子を結合されたゼネバス軍の強化兵士達は、桁違いの生存力や特殊な能力を発揮しヘリック軍との戦いで大きな戦果を上げた。だがその様なタブーな遺伝子操作計画等、戦争勝利の為なら手段を選ばないゼネバスの強行的な政策が波紋を呼び、不信を抱いた国民や兵士達によって内乱が勃発する事も少なくはなかった。」

…なんて後からとって付けたようなストーリーで申し訳ない ( ´,_‥`)ゝ タイへ旅行した時にストリートの土産屋でガネーシャの真鍮マスコットを発見し即買いッ。その瞬間からこいつをツインホーンに乗せたい!と思っていたのです。そこから妄想の日々が続き、この様なゼネバス裏話的なオリジナルストーリーへと展開しました。

チャームポイントであるサイドの牙は、このツインホーンの親が戦死した時に形見として採取したもの。普段は体内に収まっていて、ここぞという時やピンチに追い込まれたときにワキワキッ!と飛び出してグルングルンとブン回して周囲の敵をなぎ倒すお守り的なものですw 小学生の時とかいませんでした?普段はか弱いのに、虐められて泣き出すと覚醒して腕をブン回しながら突進してくる無敵っ子!

■ 製作コメント

製作記は殆ど誌面で紹介してしまったので大まかなところはあちゃらでご確認頂きたいのですが、ここでは原稿に書ききれなかったことを書いてみます。

キャップ : ゴムキャップは、内部をリューターで刳り抜いております(←気付いていた人いますか?) 内面を刳り抜くと奥行感が出ます。立体物は主に奥行感が”情報”になりますので、刳り抜けるところはどんどん刳り抜いて情報を密にしてやると格好イイかなぁと思いまして。本作では試みませんでしたが、刳りぬいて見える様になった軸の先端部に金属パーツなどを配置(埋め込み)するとますます密になっちゃいますね♪

耳 : 逆にモールドの一部をさりげなく埋めて(スムージング)、情報を減らすことによってメリハリをつけたり、キットとの差別化を図ります。そうです、耳前面の上方のモールドはパテで埋めて平らにしておきました。全てがゴチャゴチャになると煩くなるので、時々こんなふうに平たんな場所などを設けるとバランスが良くなると思います。

鼻 : 肉抜き(?)のスペースが寂しかったので、スプリングを通しました。と言うのは簡単ですが工作は大変に面倒なものでした。曲がりくねった鼻に1本のスプリングを両サイドに通すわけですから、当然そのままの状態では開孔出来ません。一度鼻を段差部分に沿っていくつかにカットして、ピンバイスで開孔してから再び接着しました。手間暇掛っている割にはあまり目立ちませんがw、模型の”特別さ”って、こういう地味な工作の集まりによって構築されるものだと思ってます。何よりもこの様な工作が楽しいのです。

旗 : 反ゼネバスを主張する旗です。ゼネバスシンボルを真っ二つにカットし、その中央に「我々の平穏を返せ!」と、なぜかタイ語で書いてありますw これはAutoCADという図面ソフトを使用して製図しました。印刷は熱転写式プリンタ、紙は何気に普通の印刷紙です。印刷後にヤスリなどで表面を擦ったり端をホツレさせたりしてリアル表現しました。仕上げにウェザリングマスターで砂汚れを付けて完成です。私はこのようなズルイものを駆使して作りましたが、ワードやエクセルなどで簡易的なロゴを作ってインクジェットで印刷しても十分同等のものが出来ると思います。是非お試しを〜

表面処理 : ゾイドはヒケなどが多くて、それら全てをきちんと処理するのは大変です。ですがウェザリング仕上げ前提ならば、予めそういったところに溶きパテを塗りたくったりして隠蔽してしまえばイイ m9(゚∀゚)  画像3を参照して下さい。コクピット周辺の凸凹は、パテを溶剤で溶いてドロドロにしたものをテケトーに塗りたくってオシマイ♪ 意図的に荒らすことも立派な表面処理です。

拘りのディテUP : 画像7を参照されたし。首回りとか耳の裏のゴチャメカもそうなのですが、実は何気に一番の拘りというか隠し味的に施してあるディテは耳の淵です。エバーグリーンの細いプラ棒を貼り付けて情報量を稼ぎました。こういっためんどくさい割にあまり派手ではないディテは、潜在的に模型の精密感を上げる事ができるので好きです。ゾイドは特にこのようなオイシイスペースがたくさんありますよね。

そして今回多用したのが複製です。パイロットの真鍮マスコットをレジンに。牙もレジンに置き換え。脚は肉抜き処理が面倒だったので複製。ある日思い立ってレジンやシリコンを買ってきて、ほぼ1缶使いきるまで色んなものを複製して練習しました。その実践第一弾がこのツインホーンとなったわけです。開缶してから時間が経ち過ぎて、無駄に硬化時間が延びたり、上手に流し込んでいるつもりでも湿気の所為で気泡が発生してしまったり… 結果的にはその気泡もリアルな質感として貢献することが出来ましたのでヨシとしました。ちょっと敷居が高いかもですが、複製をマスターすればゾイドの工作幅は一気に広がります。

■ 塗装コメント

サフ⇒ブラック⇒ホワイト+グリーン系少量 のような感じで基本塗装しました。 基本塗装はともかく、とにかく見て欲しいのはウェザリングです! ZAOD vol.1で皆さんの作品から学んだテクニックを駆使して頑張りました。溶きパテにパウダーを混ぜて塗りつけるザラザラな質感や、爪楊枝に塗料を付けて擦りつけたりトントンと色を乗せていくチッピング方法などです。

例えば画像5ですが、背中の部分拡大写真。あらゆる技法を使って汚れや傷を表現しています。スポンジヤスリで擦る事により地下の色を浮かび上がらせて退色を表現。色を付着させた爪楊枝の先端で丁寧にチッピングを。チッピングには数種類の色を用いて何度も順不同でランダムに描き込みました。流れおちる錆汚れはエナメル塗料にて。濃い目に色を乗せて、乾燥後に溶剤を含ませた極細筆で塗膜を溶かして下方へ引っ張りました。排気口の蓋は真鍮のエッチングパーツを使用しましたが、エッジをスポンジヤスリで擦って意図的に地下を見せてます。

画像6は背中の対空砲の拡大写真。ドライブラシ+やはりスポンジヤスリで擦って地下色を出すことによって、本物の「傷」を付けています。因みに対空砲の付け根部分には市販のバーニアパーツを加工したものを嵌め込み、隙間を無くしました。砲台部分も拡大して見ると何種類もの色を用いて、汚れや塗膜の痛みを筆で描き込んでいるのがお分かり頂けるかと思います。

画像7の首裏などのザラザラな錆表現は、「さびてんねん」というマテリアルを使用しました。鉄粉を含んだ特殊な液体を塗り付け、アンモニア成分の薬液を塗布して本物の錆を発生させるというものです。但し、それのみではわざとらしい錆になってしまいまので、何種類かの塗料を使って補助的に描き込んだり、ペーパー掛けしてザラザラ具合を調整してやるとますますリアルになります。

■ 撮影環境

基本的な撮影方法はいつもの通りなのですが(;^ω^) 今回はちょっとした裏ワザ的な照明方法を明かしてしまいます。模型を撮影するとき通常は手前から照明を当てますが、部分的に背面側から照明を当てる事で、パーツの透明感をアピールすることが出来ます。この画像は分かり易く1発でオーバーに照明しているわけですが、サフレスレジンを使用した動物的な象牙などはこのように背面から照明を当ててやると良いと思います。実際には2〜3つの照明を用いて、見せたいポイントを考えながら配置します。

使用カメラはPanasonic LUMIX DMC-LX1コンパクトデジタルカメラです。

■ 目標及び達成率

プレッシャーによりある意味目標以上の質感を表現することが出来ました。当初は可動とポージングを両立させようと思っていましたが、納期の関係で満足に軽量化を施すことが出来ず結局歩行しなくなってしまいました。しかし死にそうになって頑張りましたので、数値で表すならば100%あげたい感じです(人´∀`)

 

 

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